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2010年7月17日 (土)

猫娘たちとの出会い/チビちゃん編

のんちゃんとの出会いについては先日書いたので、今日は猫娘たちとの出会いを。
猫娘たちは、捨て猫だった。2009年7月9日、母猫ごとうちの近所に捨てられたらしい。母猫に仔猫3匹。3匹の仔猫のうち1匹は、捨てられてすぐに亡くなってしまい、誰かがご厚意で弔ってくれたそうだ。母猫は、見ず知らずの土地に連れて来られて放されたものだからパニックになり、仔猫を置いてすぐにどこかへ行ってしまったとのこと。そりゃーそうだ。母猫だって不安だもの、自分の身を守るのに精一杯だ。これからも自分の力で生き残って行かなきゃならない。母猫が去った後、仔猫たちもびっくりしてちりじりバラバラになったらしい。私はそれを、チビちゃんを救出するときに一緒に力になって下さった近所の方から聞いた。

2009年7月9日の夜、仕事帰りの旦那が、近所のお宅の物置の前に仔猫が居るのを見つけた。電話で呼び出されたので出て行くと、ちっこい仔猫が「みょー!みょー!」鳴いていた。うちの周りには野良猫、半ノラ、外猫も多く、その物置の横のアパートは、敷地内で半ノラを飼ってる?と思われるひともいて、またそこのお宅の猫が仔猫を産んだんじゃないのか?ということになり、勝手に連れ帰るのもどうかと思ったので、その時はその場を立ち去った。
しかし、どうにもこうにもその仔猫のことが気になり、私は眠れなくなってしまった。外からあの「みょー!みょー!」という鳴き声も聞こえて来るような気がする。こういうのは、一度見てしまったらおしまいだ。横で高いびきをかいて寝ている旦那が恨めしい。自分で見つけて来ておいて、外の仔猫のことが気にならんのか、コヤツは?!と思ってムカつくbearing
まんじりともせず夜が明けて、旦那は仔猫の話もせずに何事もなかったかのような顔で仕事へ出かけて行き、窓の外からは、やっぱりあの仔猫の声が聞こえて来るような気がして悶々とするばかり。ずーっと鳴いていたということは、母猫が近くに居ないのではないか?捨てられたのではないか?とますます気になり、いてもたってもいられずに、思わず外に飛び出してしまった。「私は保護するだけ、保護するだけ、飼い主さんを見つけてあげればいい!」と自分に言い聞かせながら…。飼うのはイヤだった。のんちゃんが旅立って5年、別れが辛過ぎて、もう二度と動物は飼うまいと思っていたから。
外に飛び出した私が仔猫を探してウロウロしていると、私と同じように辺りをウロウロしている人が居る。ご近所の方だった。ワンコとニャンコを飼っていること、我が家のベランダに遊びに来るクロちゃんという猫の飼い主さんだということも知っていた。でも私は知っていてもあちらは私のことは知らない。一人では心細かったし、なんだかその方も仔猫を探しているような気がして思い切って声をかけた。「仔猫の声が聞こえますよね…?」と。やはりその方も仔猫のことが気になって、探しに出て来たとのこと。そして前述の、母猫と共に捨てられた仔猫の話をしてくれた。
とりあえず、前の晩に旦那が仔猫を見つけた物置のところへ行ってみようということになり二人で向かうと、やっぱり「みょー!みょー!」という声が聞こえて来た。物置のところには、その物置の持ち主の奥さんも出て来ていた。やはり鳴き声が気になって心配で…とのこと。
かくして仔猫は、物置とブロック塀の間の5cmあるかないかの隙間に隠れて鳴いていた。手を差し入れて掴める余裕もない隙間だったので、もっと狭かったのかも知れない。物置の持ち主の奥さんがあさがお用の棒を引っこ抜いてくれて、その棒でクロちゃんの飼い主さんが物置の向こうから追い出し、私が捕まえることになった。棒に追われて出て来た仔猫は、やはり前夜に見た仔猫で、私が手を伸ばして捕まえても「シャーッ!」と怒ることもなくおとなしく捕まり、怖がることもなかった。体もあまり汚れていなかった。「やっぱり誰かに飼われていたとしか思えないわよね…。」と物置の奥さんが。
うちの周りは野良猫?外猫?が多い。首輪をしていない猫は、飼い猫なのか野良猫なのか区別がつかない。野良猫の可能性は高いとは思うけれども。お2人の話によると、猫好きな人が多い地域と知ってのことか、わざわざこの辺りに猫を捨てに来る人が後を絶たないのだと。猫好きな人たちは捨て置けないので、それぞれ保護して自分で飼ったり里親さんを探したりしているのだそうだ。個人で行う行動には限界があり、それでは追いつかないほど捨て猫は多いのだと。
うちのアパートは町内会にも入っておらず、ご近所の人に名前を名乗る機会は今までなかったので、私は名前を名乗り、あそこのアパートの一階に住んでいるもので、今日はご協力いただき本当にありがとうございました、仔猫の将来が決まったらまた改めてご報告させていただきます、と挨拶して別れた。

写真は、仔猫が隠れていた物置の隙間。
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当日はいっぱいいっぱいでそんな余裕がなかったが、5日後にふと思い立ち写真を撮りに行った。カラスや他の野良猫に襲われることが心配だったが、もともと備わった知恵と生き残ろうとする強い意志とが成せる業か、この狭い隙間に隠れ、仔猫は一晩生き延びた。掴み挙げた仔猫は、軽くて小さくて、簡単に片手に納まった。仔猫は私の胸に身を寄せて、何を思ったのだろう?これで一安心だと思ったのかな?それとも、とんでもない人に捕まっちまったい!と内心焦っていたのかな?coldsweats01

写真はちょっと暗いけど、ストロボで脅かしたらかわいそうなので。
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最初に保護したこの仔が、後にチビちゃんと呼ばれることになる。鼻の穴の中は真っ黒。ちょっと目もショボショボしている。部屋はとっ散らかっていて安全性に欠けるので、とりあえずのんちゃんが使っていた段ボール基地にペットシーツを敷き、その上に私のTシャツを乗せて入ってもらう。のんちゃんが使っていたペットシーツの残りを、捨てられずに残してあったのがこんなところで役に立つとは…。
チビちゃんを保護したのは朝の8時半。帰って来てからネットで近所の獣医さんの開院時間を調べたら、10時からとなっていたのでしばし自宅で待機。チビちゃんは箱から飛び出すことなく、中で遊んだり転がったりしていた。その後、ふと財布にろくにお金が入ってないことを思い出し、チビちゃんをキャリーに入れて銀行まで一緒に連れて行く。途中で、猫の保護活動をしていることで有名なお宅の前を通りかかったら、偶然にもそのお宅の奥さんが出て来て、すかさず私のキャリーを見て声をかけて下さったので、しばし立ち話。
仔猫が捨てられた状況を話し、朝保護したことを話し、これから動物病院へ連れて行くんだけどお金がないのでまず銀行へ行くという話をし(笑)
私が連れて行こうと思っている獣医さんの評判など教えてくださり助かった!さすが保護活動してらっしゃるだけに情報量が豊富だし信頼度も高い。私の気持ちを知っているかのように、「もしそのコの貰い手を捜すのなら力になるから、その時は遠慮なく家へいらっしゃい!」と言って下さり思わず泣きそうになる。別れを告げて銀行に。銀行内でも「かわいい猫ちゃん!」と言って、ロビーの案内係の女性がキャリーを覗き込む。チビちゃんの薄汚れた様子から想像がついたのか?「保護なさったの?」と聞かれ「そうなんですよー。」と手短に状況を説明する。銀行を出るときに「良かったわねー!」とチビちゃんに話しかけて下さった。なんとまぁ、次から次から私を励ますかのように、猫好きな人が現れるもので、その時はなんとも思わなかったけれども、今こうして改めて思い返せば、ちょっと不思議な気もする…。何気に誰かに後押しされていたかのような展開だなぁと…confident

銀行から出たときには、ちょうど獣医さんに向かえば良い時間になっていて、そのまま獣医さんへ向かう。獣医さんの扉をくぐるのも私には大きなチャレンジで怖かったけども、そうも言っていられないので思い切って扉を開けて中へ突入!さほど待つこともなく、やさしそうな看護士さん、男性1名、女性2名に案内され診察台へ。院長先生は、ヒゲの生えたちょっとクマっぽい雰囲気の男性で50代中頃か。仔猫を保護したことを説明すると「この時期、多いですからねー…。」と。検温、検便、触診、内診、耳ダニ点検、ノミとりを手際よくパパパッと終え、問題ないとのこと。「せっかくのかわいい顔も、これじゃあ台無しだ~。」と、真っ黒な鼻の穴もキレイにしてくれた。一週間後にワクチン接種を、と説明を受けパンフレットを渡される。その時に「仔猫用フードのサンプル4種類」と「仔猫をお迎えしたときの手引書」などが入った『仔猫お迎えパック』のようなものも一緒に渡された。お会計を済まそうと思ったら、「お代はいりませんよ。受付のところに置いてある盲導犬の募金箱にお気持ちだけでいいですから入れていって下さい。それでいいですから。」と言われる。こちらの動物病院では捨て猫や捨て犬を保護したときの診察代はいただかない、ということになっているらしい。思わず何度も何度も「ありがとうございました!」とおじぎをしてしまうcoldsweats01

家に戻ったチビちゃんに、獣医さんからもらったフードをふやかしてあげてみると、「んまんま」と言いながら食べた。水も飲んだ。獣医さんへ行く途中でシッコもしたので尿がつまっている、ということもなさそう。その後、安心したのか、これまたのんちゃんの段ボール別荘(先に入っていたのとは違うやつ)の中に潜り込み寝てしまった。

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私もチビちゃんの寝顔を見ているうちに眠くなり、そのまま一緒にウトウトしてしまったのだが、仔猫の鳴き声が聞こえて来たような気がして飛び起きる。チビちゃんが不安で鳴いているのかと思ったのだが、チビちゃんは相変わらずスヤスヤとよく眠っていた。昨夜のチビちゃんの鳴き声が耳に焼きついて離れないのかな?などと思って、また私もウトウトしかけたのだが、やっぱりどこからか鳴き声が聞こえて来るような気がしてならず窓を開けて確認すると、やっぱり外から鳴き声がするではないか!朝一緒にチビちゃんを保護してくれた方が、「仔猫は3匹居て、1匹はすぐに亡くなった。」と言っていたことを思い出す。3匹居て1匹亡くなって1匹我が家に居るということは、残りの1匹はまだ外に居るということだ。あの鳴き声はその仔に違いない!1匹保護してしまえば、それが2匹になろうと3匹になろうとたいして変わりはない。そう思ってまた私は外へ飛び出した。午後の2時半頃のことである。

おねいちゃん編につづくcoldsweats01

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コメント

物語を読んでるような錯覚に陥りました(汗)
読んだ後に、あっ!ブログだ!と我に返ったくらい…。
運命的な出会いですよね…。
チビちゃん、良かったね…。本当に良かった。

投稿: 優斗 | 2010年7月18日 (日) 15時29分

banana優斗さん
気付いたらすっかり長くなり、
おねいちゃん編は別途になってしまったcoldsweats01
猫娘たちを保護する3日前に、
もしかしたらペットロスを克服出来たのかも知れない、と
ふとそう思う出来事があって、
そしたらその3日後に拾ってしまったと言う…catface
天国ののんちゃんが、
「おかーしゃん、もう大丈夫だって思ったじゃん?smile」と
「フェレが無理でも猫なら大丈夫でしょ?」と
猫娘たちを地上に送ってくれたような
そんな気がした出会いだったよconfidentheart04

投稿: クシネ | 2010年7月18日 (日) 19時52分

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